Endless quest for music

カーティス・メイフィールドの魅力

 
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ロブ
ギタリスト、コンポーザー。Pick Hits Records 代表。都内を中心に音楽活動中。 こよなく音楽を愛し、70’sソウル、ロックを中心に幅広く聴きます。大のカレー好き。Twitterにてブログ更新情報を発信しています。 参加バンド: Rob&Cats, グッバイボーイズ,フジモトエリ+khaki’s, 弦内 etc.

前回、ニューソウルについて書かせていただきましたが、ニューソウル期に活躍したアーティストの中でも特に大好きな、カーティス・メイフィールドの魅力について取り上げてみたいと思います。

カーティスは、正直、スティービー・ワンダーやダニー・ハサウェイほど聴きやすくはないと思います。自分もソウルを聴き始めの頃は、取っつきにくさも感じてましたが、一度ハマるとやみつきになるような味わい深さがあるんです。

また、60年代後半から黒人差別に対する公民権運動が盛り上がりに対し、カーティスはオピニオン・リーダーとして、メッセージ性の強い曲を発表していきます。カーティスの場合、単に怒りを爆発させるような表現方法ではなく、優しく語り掛けるような歌唱で、ポジティブなメッセージを発信しているのが特徴です。ただ、どの曲にもその裏に沸々と煮えたぎる熱いソウルを感じることができます。

また、1968年には「カートムレコーズ」を設立し、そこから、リロイ・ハトソン、ナチュラル・フォー、リンダ・クリフォード、ファイブ・ステアー・ステップスなど、素晴らしいアーティスト、名盤をリリースしていきます。

またプロデューサーとしても活躍しており、カーティスのサウンドを求め、他のレーベルで活躍していた有名アーティストもカーティスのもとを訪れています。モータウンのグラディス・ナイト&ティップス、アトランティック・レコーズのアレサ・フランクリン、スタックスのステイプル・シンガーズなどが有名ですが、カーティスプロデュースの作品も残しています。カートムレコーズの名盤についてはまた別の回で紹介したいと思っています。

カーティスからの影響を語るソウルアーティストはあとを絶たず、日本でも、山下達郎、オリジナルラブの田島貴男など、カーティス愛を語る日本のアーティストも多くいます。

今回は、そんなカーティスの魅力を少しでもお伝えしたくて、まず聴いてほしい5枚をチョイスしてみました。

60年代のインプレッションズ時代のものも良いのですが、今回は70年代以降、ニューソウルムーブメント真っ只中のアルバムを中心に紹介します。

 

Curtis(1970)

記念すべきファーストソロアルバム。

まずは「Move On Up」。躍動感のあるリズムとキャッチーなホーンセクション。軽快なカーティスのギターカッティング、どれを取っても素晴らしく、文句なしの名曲です。私もこれを聴いてカーティスが好きになりました。

「Move On Up!」と呼びかけるカーティスとサウンドが完全にリンクしていて、黒人の公民権運動のリーダー的存在でもあったカーティスの曲が、当時の黒人達に勇気と希望を与えていたであろうということが容易に想像できます。

そして、優しく語りかけるように歌う「Making Of You」。ストリングスのアレンジも素晴らしいです。

こちらはカバーも多く、個人的に好きなのはグラディスナイト&ティップスのバージョン。グラディスのエモーショナルな歌が泣けます……。この曲が入っているアルバム『Claudine』はカーティスがプロデュースしてます。

ちなみに私のやっているバンドRob&Catsでもカバーしていますので、もしよろしければライブに足を運んでいただけたらと思います♪

Superfly(1972)

4作目にあたる映画のサントラ。当時、ソウルアーティストがブラックムービーのサントラを手掛けるケースが多く、アイザック・ヘイズの『Shaft』に並んで有名なのがこのアルバム。

パーカッションとワウギターの応酬がスリリングな「Pusherman」。ファズギターとフルートが奏でるリフレインが印象的な「Freddie’s Dead」。

そしてタイトル曲の「Superfly」、こちらはライブバージョンでお楽しみください。この時期のバンドメンバーが最高で、鍵盤を敢えて入れずギターとパーカッションを前面に出した編成による、いなたいサウンドが特徴です。

今回の5枚のアルバムには漏れましたがアルバム『Curtis Live!』(1971)も名盤ですので、そちらもぜひ聴いてみてください。

Back To The World(1973)

6枚目のアルバム。自分の中ではどれを先にオススメするかと言われれば、まずこれかなというアルバム。

ファンク、メロウ、ポップな魅力が一枚に詰まっている一枚です。

イントロから持っていかれるファンクの代表作「Future Shock」。ちょっと長い曲ですが「Right On For The Darkness」。カーティスのギター弾き語りから静かに始まり、リズムインと共に盛り上がっていく展開にもぞくぞくします。

このアルバムでカーティスと共にギターを弾いているのがフィル・アップチャーチ。ボリューム奏法を交えたカッティングがたまらなくカッコ良いです。

 

(There’s No Place Like) America Today(1975)

個人的に最近よく聴くのがこのアルバム。今まで紹介した3作とはだいぶ質感が違います。

まずは冒頭の「Billy Jack」を聴いていただければわかると思いますが、音がスッカスカ(笑)無駄な音が全然ないのです。今までの華麗なストリングは使われておらず、ホーンも必要最小限。その分、一音一音の説得力がすごいです。

「Hard Times」も上物はほぼギターのみのミニマルファンク。この演奏にのせ、黒人の厳しい現実を語りかけるように歌うカーティス。

この曲、ジョン・レジェンドがザ・ルーツとやっているライブバージョンもカッコ良いのでぜひ。

 

Something To Believe In(1980)

最後にご紹介するのは時代も少し変わって1980年リリースのこのアルバム。

音も洗練されてきて、その後のAORや、日本のシティポップなんかにも通づるサウンド。

何と言っても「Tripping Out」。山下達郎ファン、必聴でしょう。ギターのカッティングが心地良い、カーティスの代表曲。

他にも「Never stop loving me」などポップな曲が多くて聴きやすいアルバムなので、こちらから入るのもオススメです。

カーティスのおすすめアルバム、5枚ほど紹介させてもらいましたが、いかがでしたでしょうか?

もしピンときた物があれば、ぜひアルバムを通して聴いていただくことをオススメします。

カーティスの音楽を聴くきっかけになってもらえたら嬉しいです。

 

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ギタリスト、コンポーザー。Pick Hits Records 代表。都内を中心に音楽活動中。 こよなく音楽を愛し、70’sソウル、ロックを中心に幅広く聴きます。大のカレー好き。Twitterにてブログ更新情報を発信しています。 参加バンド: Rob&Cats, グッバイボーイズ,フジモトエリ+khaki’s, 弦内 etc.

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